農園だよりDiary

2016年7

2016.07.13
 皆さん今日は。

 4月の熊本地震、そして6月には豪雨とたて続けに災害が起きて全国の皆様にご心配をお掛けしています。地震についてはこれまでにお知らせしていますが、6月の豪雨は地震で崩落や地割れが出来た阿蘇山や外輪山の山肌を大量の雨水が洗い、景色が変わるくらいの被害が有りました。6月18日から25日までの8日間、ほぼ毎日豪雨が有り、山沿いの地域には雨の度に避難勧告や指示が出され大変だったようです。幸い我が家は土砂崩れの心配のない地区なので避難はしないで済みましたが地震の後の長雨でうんざりの毎日でした。

 そして昨日(7月4日)久しぶりの青空です。通りを走ると車窓から涼しい風が入ってきました。木陰の風は特に爽やかです。昨日まであんなに静かだったのに蝉の鳴き声もします。熊本市内の蝉は鬱陶しいうるささが有りますが高冷地のミンミン蝉はおしとやかで車窓の涼風とマッチしています。もう梅雨も明けてこれから夏本番でしょう。暑い夏は作物の成長も旺盛です。作物に負けないように旺盛に頑張っていきます。


 6月30日、梅雨の雨間に久々阿蘇山が姿を見せました。稲もだいぶ成長して逆さ涅槃像は見られなくなりましたが鴨が活躍している姿は見る事が出来ます。これからもっと稲が成長するともうどこにいるのか分かりません。鳴き声も姿が見える頃まではピヨピヨひよこの声ですが姿が見えなくなるころにはガアガアとダックの声になります。朝夕田んぼの見回りをします。うちの車の音がすると潜水艦の潜望鏡のようにニョキッと首を伸ばして確認をしてくれます。誰もニョキッと確認をしてくれなくてもダックの声で安否の確認はできます。そしてもっと稲が成長して穂が出る前にはさすがの潜望鏡も長さ不足で見る事が出来ません。そしてこの時期には田んぼから鴨を上げなければなりません。毎日の見回りと餌やり(餌をやる時、車のクラクションを鳴らす)で信頼関係を作っていくことが大事です。


 我が家のトマトハウスに昨年から野良猫一族が住みつきました。一昨年は母猫が子猫を産み二匹育ち、そのうちの1匹は体が小さくて弱っていたので我が家に連れ帰って飼っています。残った母猫と昨年は子猫だったのが子猫を産み現在子猫が5匹います。この状態になったのは毎日餌を与える人間にも責任が有るのですが、餌を与えさせる猫の頭脳プレーに人間が操られていると言う面も有ります。ハウスは土つくりに励むと微生物が増え、それを狙ってモグラが増えて畝を壊し、作物の根を切ってしまいます。農家はモグラ罠を沢山買って至る所に仕掛けて時間と金をかけた割には退治できません。ところが猫は簡単に捕まえてきます。そして人の目につくところに置いて自分が優秀なハンターであることを見せつけます。そんな優秀なハンターなら是非うちに来てくださいと思うのが人情。そして猫好きの家内がせっせと餌を買ってきても黙って見ている私が出来ました。
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