農園だよりDiary

2018年7

2018.07.09
 皆さん今日は。

 今年は梅雨の入りが例年になく早く、また関東地方も6月末に梅雨あけしたので九州でも梅雨明け間近かなと思っていました。ところが先日、西日本各地での広範囲の記録的豪雨により大きな被害が発生しているようです。被災された皆様には心からお見舞申し上げます。
 
 先日は「七夕祭り」。我が家に思いがけない贈り物が届きました。我が家のイチゴ園は5月中旬までは収穫しますが、作業の都合でまだ沢山イチゴは成っているのですが収穫を終わります。その後は地域の皆さんに無料、取り放題で開放しています。山田保育園にも連絡しましたので700mの道のりを歩いて、また小さい園児は何人も乗れる乳母車に乗って来てくれました。そのお礼にと七夕飾りを頂きました。よく見ると園児一人一人のあどけない願い事の短冊や切り紙細工が下がっています。我が家では子供も成長し、七夕飾りは何年ぶりでしょう。また私の子供の頃も思い出しました。姉と一緒に畑に皿を持って行き、里芋の葉に溜まった朝露を取って来て墨をすり、家族みんな、筆で短冊に願い事を書きました。またスイカやキュウリを切り紙しクレヨンで塗って「こより」を作って、父が取ってきた手ごろな竹に吊るして庭に立てて願い事が叶いますようお祈りしました。五十年前の話です。昔は時間の流れがゆっくりだったのでしょうかね。

 そんな事を思いつつ毎日田んぼで都会の人から見ればスローな時間の流れに身をゆだねている私です。今の作業は「田の草取り」。田んぼに入り、列に沿って草を取ります。後ろから鴨たちもついて来ます。土の中に頭をつっこんで盛んに何かを食べています。私の足跡には土の中の層の新しい食べ物があるようです。振り返るとすぐ後ろには写真のように沢山の鴨、積極的な鴨は美味しくないのに私の長靴をつつきます。こうしてつっついたり、ひれで掻いて写真中のように雑草がかきとられて浮き上がっていきます。しかし写真右の「稗」を鴨は識別できないので人の目で見てとらなければなりません。腰が痛いです。
そんな中で先月、「東チモール」のコーヒー産地に行ってきました。この国は21世紀に独立した世界で一番新しい国ですがコーヒーが唯一の外貨獲得の農産物なのです。このコーヒーを公正な価格で取引(フェアトレード)している「大地を守る会」の活動の一環で産地視察に参加させて頂きました。細かな事にはこだわらず自然のサイクルにゆだねる非常にゆっくりとした時間の流れが有りました。貴重な体験をすることが出来ました。
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