農園だよりDiary

2022年1

2022.01.01
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

皆様には、穏やかな初春をお迎えの事とお慶び申し上げます。
弊社社員一同、本年も皆様のご期待に応えられますよう、米つくりに励んでまいります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 今年の正月、阿蘇は素晴らしい晴天に恵まれました。元日くらいゆっくり寝たいとも思いましたが、大晦日の天気予報では元日は晴天との事。いつもの時間に起きて我が家からすぐの所にある外輪山のすそ野にコブのようにある、ちょっと小高い山、「小嵐山」に登り初日の出を待ちました。7時45分頃、東の外輪山の山の端が黄金色に染まり、次の瞬間、一点から陽光が漏れだすと次から次に溢れるように光が大きくなり、もう直視できない太陽の輝きになりました。正に地球の自転を実感できる瞬間でした。この太陽と地球の壮大な関係の中で命が生まれ、この地球に到達する太陽エネルギーの循環により命がつながれていきます。初春から、ありがたい思いが出来ました。

 毎年いろんな事があり、それが人生の楽しみなのかも知れません。大晦日には一年を振り返りながら皆で食卓を囲み、テレビを見ながら私はお酒をグイグイ。年越しのお酒は体の隅々まで行き渡り、歳を超す前にコタツにもぐり轟沈してしまうのが常でした。昨夜は次男が遅くに帰省するとの事、ちょっと控えめに飲みながら紅白歌合戦を見ておしゃべり。やがて次男が帰り、また飲み直して会話が弾みました。私はテレビの紅白を見ながら出場歌手の顔ぶれに、ついていけず、そのことを話したら家内も同じ気持ちの様で、私は最近もっといい歌を知っていると言いだし、テレビのスウィッチを切り歌い始めました。竹内まりや「いのちのうた」。あまり上手くはなかったけど、素朴な歌い方と歌詞がマッチして良い時間でした。歌詞にある「人々のあたたかさ」とか「やさしさ」「ぬくもり」など日頃は特別に考える事はないし、先ずは我が家の今日の生活が第一の今の世の中。「勝ち組」「負け組」などという変な日本語が闊歩するようになってしまいました。「あたたかさ」「やさしさ」「ぬくもり」、こんな歌の世界の、隔世した言葉は非日常だと思う反面、あらためて聞くと、気恥ずかしいような、新鮮な感覚がありました。今朝、初日の出を待つ間、周り一面霜が降り冷気が張り詰め、とても寒い待ち時間を過ごしました。そして太陽が顔を出すと陽光があたたかく体を包み、やさしいぬくもりを届けてくれました。非日常だと思っていたことが、実は私たちは毎日太陽から与えられているものだったのでした。

 今日は新しい年のスタートの日です。農産物は太陽の運行、季節により基本的に一年に一回しか栽培できません。私は今年45回目の米作りです。毎年毎年、一年生です。今年も励みます。 
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