農園だよりDiary

2006年9

2006.09.27
 大変お世話になっております。また今年は稲の収穫が遅れ皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。

 心配しました台風13号は、阿蘇地方では大きな被害もなくすぎて行きました。

 8月下旬からの悪天候もやっと回復して、22日から我が家では稲刈りを始めました。今年の出来は見た目には平年作を期待しておりましたが、刈ってみると平成5年の米騒動以来の不作のようです。春から苦労して育ててきましたがその年年の天候に大きく左右されます。しかし、これが農業の本来の姿です。毎年豊作が約束されないからこそ豊作を願って努力をしますし、豊作の喜びもあります。

 皆様には今年の稲の出来を思いながら 今年の新米の味を噛みしめて頂きたいと思います。今月号は、皆様の目に触れることがない稲の収穫の様子をご紹介いたします。

 コンバインは刈り取り部と、脱穀部からなっております、脱穀部にはつめのついたドラムがあり これが高速で回転して稲穂から籾をすごきます。コンバインのタンクにたまった籾はトラックの グレーンタンクに移します。グレーンタンクから家の乾燥機に入れます。我が家の乾燥機は 玄米50俵の籾が入ります。そして低温乾燥で仕上げます

 刈り取った時には25%ぐらいだった水分を乾燥機で15%まで乾燥させます。その後、籾摺機で玄米にします。籾摺り機の心臓部は2個のゴムロールです。左右、回転速度の微妙に違う ロールの間を籾が通る時、籾殻が剥けて玄米になります。それを選別、くず米を取り、計量 して袋詰めされます。

 皆様にお届けするまでには、たくさんの工程があります。一つ一つの作業を確実に行って信頼される米作りに益々励んでまいります。本年も宜しくお願いします。
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