農園だよりDiary

2026年2

2026.02.11
 皆さんこんにちは。

 今日(2月8日)、南国九州の寒冷地、阿蘇では朝から雪です。時より横殴りに吹き付け、また風が止むとしんしんと。わずかな積雪で一喜一憂している我が身にとって、連日報道されている今年の日本海地方の豪雪は想像できないものです。ご苦労されている皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 我が家は今、農閑期。田んぼの片付けは終わり、作付けの準備はこれから。しかし毎朝定時に起き、朝食の前に体のストレッチです。元来体が硬いので後ろ反りをする私を見て家内は「全然反ってない」と笑いますが本人は一生けん命なのです。最近テレビの健康番組ではスクワットと片足立ちが良いと言っていたので取り入れ、自己流で何とかやっています。自分の体なので何をしようと自己満足で良いのです。そのあと朝食。いつもの通りの「ほぼ玄米」のごはん、具沢山の味噌汁、今の時期は白菜の漬物、めざし、牛乳。よく噛んで食べると食べ物本来の旨味が出て、薄味の方がおいしいです。薄味習慣のおかげで健康診断でも血圧など殆どの数値は正常なのですが、ただ一つ、アルコールに関する数値はいつも指摘されます。仕事が終わって、夕食の一杯は格別なのでこれだけは取り上げないでください。と言ってもこれも自己責任なのでほどほどにしようと思っています。

 外の仕事が少ない代わり、毎日机に向かっています。弊社は「有機JAS」認証を受け、皆様にお米をお送りしていますが、その生産物が有機JAS認証に合致しているかの立ち入り調査が毎年今の時期に行われます。申請した圃場で有機JAS認証制度に従った資材を使い、申請した方法、機械、施設で栽培し、どこの誰にどれだけ販売したのか。全ての圃場の年間作業記録、販売記録、資材購入記録を提示することが求められます。また、圃場や機械倉庫の現場に行き、申請図面通りになっているかの確認も行われます。有機栽培はそれ自体とてもハードルが高いのに、有機JAS認証制度は日頃、経理とか文書作成とかと違う分野で働く農家にとっては面倒なものです。しかしこれも「自分はちゃんとやっています」と言っても世間に声は届かないけれど、「あなたはちゃんとやっています」という証明を貰えるのだから大切なことです。ある検査委員が言いました「あなたが裁判に訴えられたときに無実である証拠資料として採択される書類を作りなさい」。正に自分の為です。

 もう一つ、今の時期に行うことが確定申告です。国家は国民から広く薄く税を徴収し、それを国民の為に使うものです。そのために国民は自分が当然負担すべきお金を計算して納税しなければなりません。勤めの人は雇用主が計算しますが我々農家は自分で計算して申告しなければなりません。ところが最近は広く薄く還元するのが流行りのようです。そこまでは良いのですが、今回の衆議院選挙での各党の「食品消費税休廃止」公約について、消費者の皆様は大歓迎だと思います。ところが、消費税の仕組みは(売価100円×8%=8円)-(生産経費70円×10%=7円)=1円 この1円が、農家が国庫に納付する消費税です。ところが廃止になると(売価100円×0%=0円)-(生産経費70円×10%=7円)=-7円。弊社はインボイス制度適用ですが簡易課税なのでー7円に対する還付は受けられず、年間売り上げ1千万円以下の事業者も生産経費高、採算割れの為、インボイス制度除外で同じく受け取れません。食品を供給している農漁業者の9割は収入が大きく減少します。還付を受けるようにするためには「本則課税」をすればいいのですが小規模事業者にとって事務的に大きな負担を強いることになります。団塊の世代が主役の現状。次世代の食料生産をだれがするのか。国民にとって大きな問題のはずです。「国民の手取りを多くする。経済の好循環」と言いながら食料生産に関わる多くの農漁民は消費者の為に犠牲になります。「責任ある‥」と言うからにはちゃんと責任を取るのか。「‥のアクセルになる」と言いつつ日本農業衰退のアクセルを踏む事はやめてほしいものです。
PAGE TOP