皆さんこんにちは。
♫日に日に世界が悪くなる 気のせいか そうじゃない~。毎朝「ばけばけ」を見ています。ヘブンさんが熊本第5高等学校に赴任した頃には軍靴の音が響き、教育予算が削減され、学校の存続が危ぶまれる状況だったようです。家族みんなが家計を心配する場面がありました。ヘブンさんの熊本生活は日清戦争前の時期。明治維新から20年余。国内経済も未熟な中で戦争に突き進んでいく時代だったようです。
20世紀は戦争の時代。21世紀になったら戦争もなく、世界平和、国際協調、皆が仲良く暮らせる事を世界中の人が思い描いていました。しかしその期待は見事に破られました。ここ数年の世界各地での戦争。そしてイラン戦争。最近は自分の気に食わない人を力で排除する「大国の王様」の傍若無人が目立ちます。「戦争は老人が計画し、若者が命を落とす活動」です。人一人を殺すと重大犯罪なのに相手国の「気に食わない指導者を殺害した」と全世界に対して公言する神経。また、人が沢山いる場所に爆弾を落とす神経は理解できません。その大国の若い女性報道官が国政の発表をするのに、その言葉の裏側に沢山の人の命が掛かっているといった緊張感がなく、まるでテレビゲームの状況報告をしているような感覚を覚えるのは私だけでしょうか。
同じ「火」でも阿蘇に古くから伝わる「野焼き」が3月8日行われました。阿蘇には見渡す限りの、こころ解き放たれる広大な草原があります。このカヤ、笹と萩の草原は古来の人からの贈り物です。古来の人は狩猟で獲物が見つけやすいよう、また食べられる野草を探しやすいように草を焼き払ったのが起源とされています。時代が下がると農耕の牛馬が活躍する時代になり放牧をし、毎年柔らかい草が刈れるよう枯草を焼くようになったようです。草を焼くことは現代の考えではCO2発生を心配しますが野焼きの火は草を焼くと一瞬で通り過ぎ、後に残るは黒く炭化した草の残骸です。その残骸は地表を覆い、土に同化していきます。CO2発生ではなく、炭素の貯留です。阿蘇の原野では過去の地層が見られる「露頭」があり、7千年前に大噴火したトカラ列島火山灰の黄色い層が見られます。その層を挟んで上下に炭が混ざった黒い層があります。太古には落雷による火、人が暮らすようになってからは人によって枯草が焼かれ、現在の人為的自然が出来たのでしょう。
阿蘇の原野は面積2万haと言われます。明治の頃は5万haと言われていましたが、戦後、木材需要が多くなり杉、ヒノキの植林が行われ大きく減少しました。植林がまだ多くなかった時代の野焼きは夕方、山の裾野、民家の上あたりから火をつけ、後は火の進むままに任せていたそうです。民家の周りは薄暗い中でしっかり火は見えるので叩いて消してそれで終わり。家路に就いたそうです。原野に放たれた火は建物も山林もない中で原野のすべての枯草を焼き尽くし、各方面からの火が合流した所が最終地点です。ところが現在、裾野は植林が進み、原野の中にも牧場関係の建物が建ち、火を点けっぱなしではいけなくなりました。秋には農家総出で幅8m、距離は延々と山林や建物など焼けてはいけない物がなくなるまで草を刈り防火帯を作ります。大変な仕事です。ところがご多分に漏れず、阿蘇の農家も高齢化が進み、各「牧野組合」は若者不足です。急傾斜地での刈払い機を担いでの防火帯草刈り作業。また急傾斜地での野焼き作業。一つ間違えば大やけどの危険もあります。いくら農業で足腰を鍛えているとはいえ高齢者には酷な仕事です。そんな現状を見かねて今では沢山の地域外からのボランティアさんが応援に駆けつけてくれます。ありがたいことです。農作業も高齢者ばかりになるこれから、畦の草刈りなどの応援をしていただく人が増えるとありがたいなと思います。
「農業には平和が必要。平和にも農業が必要」戦争で燃料、原材料輸入が滞ると農業生産にも支障があります。早く平和を!!