農園だよりDiary

2008年10

2008.10.14
 皆様には大変お世話になっております。

 今年の秋は天候不順で稲刈りもやっと終わりましたが、その後の天候も定まらず、相変わらず晴れの日が続きません。12日に来年の野焼きに備えて輪地焼(防火帯作り)がありました。例年なら9月上旬に刈った草がカラカラに乾燥して、火をつけると地面の刈り株や小さな草まで燃えて防火帯が出来上がるのですが、今年は晴天が続かないので草が乾きません。そこでホークで草をはねて防火帯を作りました。野焼きの時はその迫力に心躍らせるものがあります。これは前準備をしっかり行って安全に配慮した上だからこそだと思います。

 阿蘇の原野はカヤと根ザサに覆われています。以前畜産の盛んだった頃は各家庭に2,3頭の赤牛が飼われていて、冬の間の飼料として原野の草を刈って、乾いたところで藁で作ったで束ねてそれを積み上げて草小積(くさこづみ)を作りました。刈干し切が終わってから稲刈りでした。農作業が一段落してから干草を納屋に入れ、春まで牛に食べさせました。大事な作業でした。今では牛を飼う農家も少なくなり、刈干し切りの風景もあまり見られなくなりました。

 阿蘇の原野だけに自生する植物で瑠璃色の丸い花をつけます。青空に映えて綺麗でした。
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