やさしい梅屋さん
梅の一大産地、和歌山県。
山一つがまるごと自園という梅畑で、有機、無肥料の梅を栽培して、梅干しの製造までしている。
自然本来の姿に近い梅の木に実る梅は、味が濃く梅本来の風味が強い。
上質な梅を活かした、昔ながらの素朴な梅干しを生産している。

有機の梅
生産・加工

創業1940年の老舗梅店 「深見梅店」 が運営する、有機梅専門ブランドです。原料の梅のみならず、加工の部分まで有機の認証を受けている、日本で唯一の有機JASの梅干しです。原料の梅の栽培から加工まで、すべて一貫して自園で取り組まれています。無肥料栽培、自然のままの梅畑で出来た梅の梅干しは、果肉が厚くて風味が濃く、うちのお米によくあいます。

  • 1. 無肥料栽培、自然のままの梅の木

    農薬や化学肥料を使用しない事はもちろん、さらに、有機JAS制度で使用が認められた自然由来の肥料さえ使用せず、無肥料で栽培している。代わりに、収穫時に2割ほどの梅をあえて収穫せず梅畑にかえし、落ち葉が自然と堆肥となって畑の栄養になっている。栄養過多にならないので害虫が大量発生せず、わずかにいる害虫も蜘蛛やムカデが食べてくれる。受粉も野生のミツバチが自然におこなってくれる。自然本来の姿に近い状態で梅を栽培している。

  • 2. 味が濃く風味が強い梅

    肥料を使わないので通常の栽培方法と比較すると10分の1程の収量しかないが、ストレスなく自然本来の姿で育てた梅の木は、味が濃く風味が格段に良い梅をつける。

  • 3. 調味料も有機、昔ながらの製法

    塩をはじめ、あらゆる調味料は有機のものを使用。また、通常は保存性を高めるために添加されるアルコール類も一切使用していない。昔ながらの製法を守る手仕事で、収穫から出荷まで実に2年をかけて製造される。

有機JAS認定証

認証機関
和歌山有機認証協会

生産部門

1304-01A
深見梅店
南高梅の梅畑

加工部門

1304-01B
深見梅店
梅干し加工施設

故郷「紀州口熊野」をオーガニックの梅の郷にしたい

有機栽培では、農薬を使わないので見た目が綺麗な梅はなかなか出来ませんし、化学肥料を使わないので収穫量が少なくなってしまいます。そのため、農薬・化学肥料を使わずに栽培することについては賛否両論あります。ただ、私たちは使わずに栽培するという道を選びました。
私たちが有機の梅干しづくりをはじめたきっかけは、結婚して家族が増えたことでした。大切な家族に農薬・化学肥料を使わずに育てた梅で梅干しを作って食べさせてあげたい!その想いから有機の南高梅栽培を始めることにしました。生まれてくる我が子や、妊娠中の奥さんに自信を持って食べさせられる梅干しを作りたかったのです。
無農薬・化学肥料不使用という、他の生産者と違う方法で栽培するのは大変な日々でした。また、栽培した梅を加工して梅干しにするまでにもたくさんの試作を繰り返しました。さらに、有機JAS認定を受け、目指していたからだにやさしい梅干しが出来上がるまでに3年以上の月日がかかりました。少ない栽培量、膨大な試作、たくさんの手作業の工程、時間のかかる熟成期間などの障害を乗り越えて、おばあちゃんが作ってくれたようなすっぱい梅が完成しました。さらにその後、梅干し業界では誰も取り組んでいなかった、有機JAS認証を受けた減塩タイプの梅干し、甘口タイプの梅干しにも挑戦しました。クラウドファンドによる支援を受け、70回を超える試作を重ねついにこれを実現しました。
からだにやさしい、安心で安全な梅干しを作りたい。
梅を育てる人にも、梅を育てる環境にも、梅を食べる人にもやさしい農業をこの地から広めたいという信念を持って日々有機の梅干しづくりを続けています。夢は大きく、生まれ育ったこの故郷「紀州口熊野」をオーガニックの梅の郷にすることです!   (店長 深見さん)

有機の梅干しができるまで

1、 開花

2月に梅の花が開花する。真っ白な梅の花が畑を覆い尽くす様は壮観。一足早い春の訪れを感じさせてくれる。

2、 野生ミツバチ受粉

野生のミツバチがどこからともなく集まってきて受粉してくれる。農薬を使わないためミツバチにとって活動しやすい環境。

3、 実がつく

受粉した梅の花から小さな梅の実が出来る。写真は4月頃の様子。梅の葉も青々と茂って梅畑に活気が出てくる。

4、 実が膨らみ成長、草刈り

少しづつ実が大きくなり、陽が当たる場所はうっすら紅色がつき始める。雑草が伸び始めるため、全て人手で草刈りする。

5、 成長して青梅に

5月末、実が十分膨らみ青梅になる。収穫に向けて地面に青い収穫用ネットを敷いてゆく。

6、 完熟

6月中旬になると完熟し、きれいに色づく。梅干し用の梅の収穫がはじまる。

7、 収穫

樹上で熟して自然に落下した完熟梅のみを収穫する。全て手作業で丁寧に収穫してゆく。地面のネットは落下した梅が傷つかないよう保護するためのもの。

8、 水洗い、塩漬け

極限まで樹上で熟した完熟梅は、落下してからすぐ塩漬けしないと傷むので、早朝に収穫してその日中に塩漬けする。はじめに綺麗に水洗いしたら、1時間以上水に浸し、その後塩漬けする。

9、 1年以上塩蔵熟成

通常は一ヵ月で塩漬けを終えるところを、1年以上かけて塩蔵熟成する。梅と塩がじっくり時間をかけて馴染むように、添加物を加えることなく昔ながらの製法を守っている。

10、 天日干し

1年以上熟成した梅を約3日かけて天日干しする。気温、湿度を計りながら、つきっきりで管理する。両面が綺麗に干し上がるよう時折ひっくり返す。

11、 選別、樽詰め

梅樽に入れ、さらに熟成させる。樽に詰める前に選別作業を行い、痛んだ梅などを選別して取り除く。

12、 仕上げ

加工調理する。水につけて脱塩せず、化学調味料や保存料等は一切加えない。汚れやゴミがないか一粒づつ検査する。

13、 有機梅干し完成

パッケージングして完成!
収穫から出荷できるまで、2年近くがかかっている。