皆さん今日は。 今年の夏は連日の真夏日で熊本市内では38℃、高冷地の阿蘇でも35℃と今までにない暑い日が続きましたが皆様の所は如何でしたか。そして台風が今までには考えられない動きをして東北、北海道地方では大変な被害が発生したようですね。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

 8月29日から9月1日まで中国吉林省長春(旧満州、新京)に農業研修生の面接会に行ってきました。前日までの30度を超える気温の中での農作業から一変、エアコンの効いた交通機関での移動、そして台風10号が日本を通過後に中国の吉林省地方に上陸したため天候が悪く、寒くて体の温度調整が間に合わなくて大変でした。

 我が家は中国農業研修生事業に取り組んで10年になります。当初は面接会に応募するのは20歳前後の未婚の人が殆どで、求人の10倍くらいの人が集まりました。日本との経済格差が大きかったので日本で働く事に魅力があったのでしょう。しかし今では経済格差も以前ほど大きくなく、日本以外に採用のハードルが低くて収入の大きい国が幾つも現れ、おまけに農業は敬遠されて若い人の応募はなくなりました。今回応募して来た人は30代後半から40代前半の農家の奥さんで、ほとんどが10代後半のひとりっ子の為に日本で働きたいという事でした。都市部は10年前とは比較にならないほど豊かになったように見えますが、田舎にその恩恵が届くにはまだ時間が必要なのでしょう。

 今回訪問して特に感じたのは車が増えた事です。特に世界中の高級車が勢ぞろい、少し高級そうなレストランに行くと駐車場には高級車ばかりです。そして駐車するのにルールはあまりないようです。どこでもスペースが空いたところに止めるのですが運転技術がすばらしくて接近警報ブザーが鳴りっぱなし、車幅ぎりぎりの所を通過してスペースを探してやっと駐車出来ました。また車の増加に道路整備が追い付かなくて朝夕のラッシュは大変なものです。少し細い道に入ると両側の1車線は駐車車両で埋まってうまく流れません。来る途中に、同行した中国人スタッフから長春では今、地下鉄が建設されていると言う話を聞いた時に、なぜあんなに広い国土が有るのに地下に電車を通すのかと質問したら、公共交通機関を整備しないと交通問題が解決しないと答えられ、納得しないでいたのがスパッと解決しました。それから路上駐車は当たり前の様ですが違法ではなくて、以前は検挙したこともあったけど今では車が多すぎて検挙しないのだそうです。またこんなに車が多いのに駐車場は全く見かけませんでした。これも質問したら中国人は金を払って駐車する習慣がないのだそうです。国が違えば物事の考え方も違う事を改めて感じた所でした。
 この10年の中で幾度か中国渡航をしました。毎回道路やビル群、大型商業施設が姿を現し、又人々の生活も豊かになっているのが分かります。街には若い人が溢れ活力が感じられます。日本では、特に田舎では若い人は少ないというイメージがあるかもしれませんが、阿蘇には新規就農して頑張る若者もちらほらいます。中国のエネルギーに負けないように、田舎から日本を盛り上げていきたいと思います。 写真 文 山本誠也